2017年11月の読了本リスト

今月もやはりジャンルに統一性のないラインナップでした。
読みたい本が常に積み上がっているので、硬軟織り交ぜて読むことになるんですよね。硬いばかりだと疲れる、軟らかいばかりでもそれなりに飽きる…。

『HARD THINGS』ベン・ホロウィッツ
『働く人の養生訓 あなたの体と心を軽やかにする習慣』若林理砂
『ウニはすごい バッタもすごい – デザインの生物学』 本川達雄
『怖い絵 死と乙女篇』 中野京子
『2週間で人生を取り戻す! 勝間式汚部屋脱出プログラム』 勝間和代
『ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250』 堀正岳
『経済学者 日本の最貧困地域に挑む―あいりん改革 3年8カ月の全記録』
鈴木亘
『ワンオペ育児 わかってほしい休めない日常』 藤田結子
『ストーリーとしての競争戦略』 楠木建
『ユニクロ9割で超速おしゃれ』 大山旬
『異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』
エリン・メイヤー
『地球の法則と選ぶべき未来 ドネラ・メドウズ博士からのメッセージ』
ドネラ H メドウズ
『温暖化論のホンネ ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて 』
武田邦彦,枝廣淳子,江守正多
『教養としてのプログラミング講座』 清水亮

『HARD THINGS』は、シリコンバレーの起業家である著者が、未来の起業家への参考になるように、自分の経験してきた修羅場(そうとしか呼びようがないくらいヒリヒリします)を語っています。これからスタートアップで起業するひと必読であるとともに、経営者であること(の大変な側面)を体感できます。胃に穴があきそう。

『ウニはすごい バッタもすごい – デザインの生物学』は東工大での授業内容です。面白い大学の授業ってこんなだったなー、という感じがする楽しい本です。あと著者は毎回歌を作るクセがあるので、今回も昆虫のうた、ウニのうた、ナマコのうたなどが収録。

『ライフハック大全』は大全の名にふさわしい全集っぷりでした。ライフハックが日本に入ってきた初期からずっと最前線を走ってきた著者だからこそ書ける内容です。様々な範囲を網羅していると共に、今提供されているサービスのなかでこなれているものを紹介しています。

『経済学者 日本の最貧困地域に挑む』は個別記事書きました。これは地域改革としてすごいとともに、お話としてはらはらどきどきの面白さですよ。
『異文化理解力』も個別記事書きましたのでここは省略です。

『ストーリーとしての競争戦略』。これも面白かったですねー。マイケル・ポーターとか、『ブルー・オーシャン戦略』とか『ビジョナリーカンパニー』とかお読みならぜひこちらも。ケーススタディ(日本企業)がきちんと入っているし、応用向けの戦略論です。

『ユニクロ9割で超速おしゃれ』は、30代以上の男性でごく普通~すこしおしゃれな服装をコストパフォーマンス良くそろえる参考にはすごくいいです。個人的に非常に使える本でした。ユニクロで買い物しましたとも。

『ワンオペ育児 わかってほしい休めない日常』は日本のワンオペ育児状況のルポと、個人レベルの対策を提言するものでした。
ワンオペ育児まっ最中のかた向けというより、これから育児を控える家族とか、そういう人の上司や社長や親戚や親世代といった社会全体に現状を訴える(「わかってほしい」)内容ですね。
現在ワンオペ育児中の方には先月読んだ『子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法』のが参考になるかも。

『温暖化論のホンネ ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて 』はですね…。
温暖化現象の研究者、対策組織など活動している専門家(アル・ゴア『不都合な真実』の翻訳なども)、そしてアンチ温暖化対策の学者の対談です。なんというか、TVなどでは意見が平行線になって面白おかしく言い合いで終わりそうなところを、きちんとすりあわせを図っているところがスゴイです。