3月はそこそこ読めましたね(小説は4冊で1冊分とか言わないでください)。
ちょっと内容軽めなものが多かったかな。
『アグリビジネス進化論』 有限責任監査法人トーマツ・農林水産業ビジネス推進室
『セレンゲティ・ルール ――生命はいかに調節されるか』 ショーン・B.キャロル
『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』 高井浩章
『フランス人は10着しか服を持たない』 ジェニファー・L・スコット
『目の前の仕事に集中するためのAppleWatch』 佐々木正悟
『GoodLifeProject人生を満たす3つのバケツ』 ジョナサン・フィールズ
『SHOE DOG(シュードッグ)』 フィル・ナイト
『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一』 夢枕獏
『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二』 夢枕獏
『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三』 夢枕獏
『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四』 夢枕獏
啓発書ですね。私の場合、つい読んでしまう種類の本(2種類目)です。
「1つ目目のバケツは、バイタリティーで、心と身体の状態を表している。
2つ目のバケツは、コネクション(人間関係)を表している。
3つ目のバケツは、コントリビューション(社会への貢献)を表している。
これらのバケツの中身が多ければ多いほど、豊かな人生になる。
3つのバケツすべての中身が満ちあふれていれば、素晴らしい人生になる。
それこそが私たちが追い求めているものだ。」
本書の主張はこれに尽きます。そしてあとは具体的な取り組み方法の紹介です。
心身ともに健康で、人間関係に恵まれ、社会に貢献している、というのは人間が幸福を感じる条件にも近しいものを感じます(経済学における幸福度合いを「測定」する様々な実験などを踏まえて)
平均的、もしくは最頻値的な人生の考え方としては悪くないと思います。しかしすべてのひとがこれに当てはまるわけでありません。今後も啓発書の服用は自制を以て行って参りたいです。
ナイキ創業者の自伝です。事実は小説より奇なり、のノンフィクションストーリーですね。文体は素っ気ないですが、なにせ起こっている事実がいちいち興味深い。
新聞書評や広告では大絶賛・必読といったような文言も見かけましたが、本書はなにかしら教訓を得るような啓発書ではありません。ナイキ、あるいは1960~90年代くらいのアメリカ(日本もだいぶ出てきます)の製造小売の空気感に興味があるひと向けにおすすめする本です。
本書内では空海がなんでも出来る完全無欠なキャラクター(今風にいうなら何でもできるチートキャラ、といったところでしょうか)で描かれていますが、これは史実に概ね沿っているうえ、司馬遼太郎も同じように描いております(『空海の風景』 ご参照)。歴史小説内のパブリックイメージといってよさそうです。