読書メモの取り方 -Kindleハイライト、Google音声入力のススメ-

1.読書メモを取る目的、大まかな構成

読書メモを取る目的は、読んだ本の内容や感想の記録を残しておくことです。

私には読んだ本の全部を記憶する能力はありませんし、ひどい時にはその本を読んだかどうかすら忘れてしまうこともありました。なので、読んだ内容の記録をなにか残したい、というのが最初の思いです。

ちょうどその時読んだ「読書は1冊のノートにまとめなさい」(著:奥野宣之)で提唱されていた、ねぎま式メモの形式で作成をはじめ、現在に至っています。
ねぎま式メモとは、おおざっぱにいうと「●本文抜き書き→★考えたこと、気づいたこと」というように、「客観」と「主観」を互いちがいに書いていくメモ方法です。

ちなみに、2010年から読書メモを取りはじめ、2018年末時点で765冊記録を取っています。タイトルとざっとした感想だけになっている時期も散見されます。。

ねぎま式メモを読書記録に使う場合は、「書籍本文の抜き書き」と「その抜き書きへの感想・コメント」を互い違いに書いていきます。

2.具体的なメモの作り方

メモの具体的な作り方は
①電子書籍をコピペ
②コピペできないものを音声入力 の2つに分けられます。

 
「①電子書籍のハイライトをコピー&ペースト」では「電子書籍本文の抜き書き」を、
「②コピー&ペーストできないものを音声入力」するのは、「紙の書籍本文の抜き書き、電子・紙両方書籍抜き書きへの感想・コメント」を記載します。

①電子書籍のハイライトをコピー&ペースト

まずはこちらから。こちらの方が簡単なので、書籍を買う際はなるべく電子書籍(Kindle)を購入するようにしています。手順は以下の通りです。

①.1 ハイライトの表示
「Kindle メモとハイライト」のページで自分のハイライトを表示します。

自分のAmazonアカウントでログインすると、こんな感じの表示になっているはず。

 

①.2 ブックマークレットを、ハイライト文面のみを表示
この状態だと、ハイライトの色や位置も表示されているので、この画面でブックマークレット(「Kindle メモとハイライト to WorkFlowy for PCブックマークレット」 maroさん作)を使用して、ハイライト文面のみを表示します。

ブックマークレットのおかげで、そのままコピーできるシンプルな画面に。

 

①.3 コピー&ペースト
この状態で、ハイライトをすべてコピーして、Googleドキュメント(理由は後述)にペーストします。これでできあがり。

 

②コピー&ペーストできないものを音声入力

こっちは①よりは手間がかかります。でも感想・コメントは大体入れるようにしているので、やはり毎回発生します。

②.1 Googleドキュメント上で音声入力しつつ修正

PCにマイク付きイヤフォンを接続し、抜き書き部分を読み上げたり、コメントをしゃべることで音声入力します。
抜き書きも、感想の記入も、音声入力の方が断然早いですし、作業負担も少ないです。

Googleドキュメントの初期状態では、音声入力ボタンは表示されていません。ショートカットキーCtrl+Shift+S で画面上に音声入力ボタンが表示され、音声入力モードのオンオフも行えます。

ほぼ無料で使用可能な音声入力手段は、パソコンならGoogleドキュメント、タブレットやスマートフォンを使うならiOS/Android標準の音声入力か専用アプリでしょう。私はパソコン+Googleドキュメントを使用しています。

理由は音声入力とキーボード入力を同時に行えることです。これが大きい。
入力精度が高いといえど100%ではないので、やはりキーボードで文章を修正する作業が発生します。その際に、いちいち音声入力モードとキーボード入力モードを切り替える必要がありません。 iOSではこれができないため、待機時間が長く感じます(Androidでは検証していません)。

くわえてiOSよりもとにかく音声認識精度が高い。Googleドキュメントの場合は、ナチュラルスピード~やや早いペースの読み上げ、かつ長文でも認識しているようです。やや早いペースで抜き書きする文章全体を読む方が、ゆっくり読むよりも入力精度が上がります。

ただしGoogleドキュメントの音声入力を使用するには、通信環境が必要です。
私は自宅など安定した環境で作業するのでまず問題ありません。
でも出先で通信状態が悪い時や、飛行機内などで通信が不可能な場所では難しいでしょう。その場合は やはりiOS/Android標準の音声入力か専用アプリを使用するしかないでしょうね。Android標準が使えるならそれが一番良いのかな。

こんな感じで、毎回メモを作成しています。
各作業は、集中力が続く程度の時間にしています。音声入力を使用しだしてから随分楽になりました。以前は、コピペできないものはすべて、本を見ながらキーボード入力だったので、比べると随分楽になりました。

だいたいコピー&ペースト+音声入力での感想なら、1冊15~30分(小説は全体の感想しか書かないため10分未満)
すべて(本文・感想)音声入力なら、1冊15~45分以内というところでしょうか。
週2冊程度の読書ペースで週1回1時間弱という作業時間となっています。
なにより音声入力だと、ただ本文の写経をしている時間が短いので、心理的な作業負担がかなり小さいです。

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