2018年1月の読了本リスト

今月の特徴…小説が少し多いことでしょうか。

『三尋木奈保 My Basic Note2:”きちんと見える” 大人の服の選び方』 三尋木奈保
『競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには』 大竹文雄
『藤野さん、「投資」ってなにが面白いんですか?』 藤野英人
『警視庁草子 上・下』 山田風太郎
『症状を知り、病気を探る 病理医ヤンデル先生が「わかりやすく」語る』 市原真
『専業主婦は2億円損をする』 橘玲
『ロード・エルメロイII世の事件簿6 case.アトラスの契約 上・下』 三田誠

 

中央公論新社でも何冊か新書を出してますが、どれも面白いし読みやすいです。いまならやはり一番新しいし、「競争社会」という言葉がとても響く本書がお勧めかな。

 

 

2017年12月の読了本リスト

こっそりと追いつくべく更新して参ります。
今回から少し形式を変えてみました。各書籍の書影の下にひとこと(くらい)のコメントを差し挟んでおります。

『戦う姫、働く少女』 河野真太郎
『関先生の世界一わかりやすい英単語の授業』  関正生
『サバイバル英文読解』 関正生
『サピエンス全史 上』 ユヴァル・ノア・ハラリ
『人生100年時代の らくちん投資』 渋澤健、中野晴啓、藤野英人
『家康、江戸を建てる』 門井慶喜
『歴史・時代小説 縦横無尽の読みくらべガイド』  大矢博子
『アルゴリズムが世界を支配する』 クリストファー・スタイナー
『HARD THINGS』  ベン・ホロウィッツ
『働く人の養生訓 あなたの体と心を軽やかにする習慣』 若林理砂

 

ざっくりと最近のメディア作品における働く女性(社会の中で戦っているともいえる)を論じてます。社会学の語り口なのであまり読みやすくはないのですが、うなづけるところが多かったです。
 

このときちょうど英語を勉強しなおしていたのでこの2冊を読みました
著者はスタディサプリENGLISH(動画)でTOEIC対策講師をしてまして、これがけっこう面白かったので本も読んでみました。特に『サバイバル英文読解』は、大学受験での英語長文の読み方を思い出させる一方、いろいろと目新しいこともあったので面白かったです。

いろいろな方面から大変面白い、との噂を聞いていた本書ですが、いやいや期待通りでありながらそれ以上でもありました。
上下分冊とかなりボリュームがありますが、この手の本としても非常に読みやすい文章なので、まずは少しだけでもいいので読む、という気持ちでいるととっつきやすいかもしれません。。
ホモ・サピエンスの変化は、他の生物のように遺伝子ではなくミーム(人類の文化を進化させる遺伝子以外の遺伝情報)。だからこそ遺伝子ではありえない速度での変化が可能だというのは、納得させられてしまいます。

著者メンバーで選びました。つみたてNisa制度が2018年1月から始まりましたし、投資を考えるまっとうな入門書として良いと思います。一押しはやはりウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 の第14・15章なんですけど。1冊読み通すにはそれなりに気合いが必要なので…。

これは、『江戸を建てる』を読んで、歴史・時代小説に行きたくなって『読みくらべガイド』へという流れでした。
『江戸を建てる』は、建築というより土木です。特に治水。人間も描いているんですが、江戸時代の治水工事・井戸の作り方がかなり詳しかった。こういったインフラ工事はいつの時代でもその時代の最先端の高度な技術が使われているし、その技術は現在にいたっても興味深いものであります。もう少しドラマティックな部分が多いともっと好きかも。。
『読みくらべガイド』は、連載コラムの単行本化ですが、紹介している冊数がすごく多いし、それらをいろんな切り口(時代だけじゃなく、料理とかほんともう様々)から紹介しています。やっぱり愛と知識がたくさんある人がしてくれる紹介ってのは読んでて楽しいですし触発されます。

ウォールストリートをアルゴリズムによるコンピューター取引が席巻するまでにどんな事があったのか、金融危機においてのアルゴリズム取引はどう評価されるのか、今後金融経済以外でどのようにアルゴリズムが活用される可能性が高いのかについて知見が得られます。中身には触れてないので特にプログラムの知識がなくても大丈夫でした。

ベンチャー経営とは、胃が痛くなる場面の連続である、ということが生々しく描き出されています。答えがない難問・困難に著者はどう対処したのか。著者の対応が正解ではないし、かならずしも一般論にはなるわけではない。でもとかく成功にばかりスポットライトが当てられやすいところ、貴重な実例を惜しげも無く披露している本です。
ベンチャー経営に関わったり、実態を知りたいと思うならぜひ押さえたい1冊かな。

この著者の本(とメルマガ)読んでいるので、最新刊を購入。著者は東洋医学の先生で、いろ著作もたくさんあります。いつも言うことが一環しているので、著作も同じ内容をどういう観点でまとめたものか、という違いになりますかね。

2017年11月の読了本リスト

今月もやはりジャンルに統一性のないラインナップでした。
読みたい本が常に積み上がっているので、硬軟織り交ぜて読むことになるんですよね。硬いばかりだと疲れる、軟らかいばかりでもそれなりに飽きる…。

『HARD THINGS』ベン・ホロウィッツ
『働く人の養生訓 あなたの体と心を軽やかにする習慣』若林理砂
『ウニはすごい バッタもすごい – デザインの生物学』 本川達雄
『怖い絵 死と乙女篇』 中野京子
『2週間で人生を取り戻す! 勝間式汚部屋脱出プログラム』 勝間和代
『ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250』 堀正岳
『経済学者 日本の最貧困地域に挑む―あいりん改革 3年8カ月の全記録』
鈴木亘
『ワンオペ育児 わかってほしい休めない日常』 藤田結子
『ストーリーとしての競争戦略』 楠木建
『ユニクロ9割で超速おしゃれ』 大山旬
『異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』
エリン・メイヤー
『地球の法則と選ぶべき未来 ドネラ・メドウズ博士からのメッセージ』
ドネラ H メドウズ
『温暖化論のホンネ ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて 』
武田邦彦,枝廣淳子,江守正多
『教養としてのプログラミング講座』 清水亮

『HARD THINGS』は、シリコンバレーの起業家である著者が、未来の起業家への参考になるように、自分の経験してきた修羅場(そうとしか呼びようがないくらいヒリヒリします)を語っています。これからスタートアップで起業するひと必読であるとともに、経営者であること(の大変な側面)を体感できます。胃に穴があきそう。

『ウニはすごい バッタもすごい – デザインの生物学』は東工大での授業内容です。面白い大学の授業ってこんなだったなー、という感じがする楽しい本です。あと著者は毎回歌を作るクセがあるので、今回も昆虫のうた、ウニのうた、ナマコのうたなどが収録。

『ライフハック大全』は大全の名にふさわしい全集っぷりでした。ライフハックが日本に入ってきた初期からずっと最前線を走ってきた著者だからこそ書ける内容です。様々な範囲を網羅していると共に、今提供されているサービスのなかでこなれているものを紹介しています。

『経済学者 日本の最貧困地域に挑む』は個別記事書きました。これは地域改革としてすごいとともに、お話としてはらはらどきどきの面白さですよ。
『異文化理解力』も個別記事書きましたのでここは省略です。

『ストーリーとしての競争戦略』。これも面白かったですねー。マイケル・ポーターとか、『ブルー・オーシャン戦略』とか『ビジョナリーカンパニー』とかお読みならぜひこちらも。ケーススタディ(日本企業)がきちんと入っているし、応用向けの戦略論です。

『ユニクロ9割で超速おしゃれ』は、30代以上の男性でごく普通~すこしおしゃれな服装をコストパフォーマンス良くそろえる参考にはすごくいいです。個人的に非常に使える本でした。ユニクロで買い物しましたとも。

『ワンオペ育児 わかってほしい休めない日常』は日本のワンオペ育児状況のルポと、個人レベルの対策を提言するものでした。
ワンオペ育児まっ最中のかた向けというより、これから育児を控える家族とか、そういう人の上司や社長や親戚や親世代といった社会全体に現状を訴える(「わかってほしい」)内容ですね。
現在ワンオペ育児中の方には先月読んだ『子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法』のが参考になるかも。

『温暖化論のホンネ ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて 』はですね…。
温暖化現象の研究者、対策組織など活動している専門家(アル・ゴア『不都合な真実』の翻訳なども)、そしてアンチ温暖化対策の学者の対談です。なんというか、TVなどでは意見が平行線になって面白おかしく言い合いで終わりそうなところを、きちんとすりあわせを図っているところがスゴイです。

2017年10月の読了本リスト

9月のリスト作成時に月ジャンルがばらばらだと言いましたが、10月の方がもっとばらばらな気がしてきました。

怖い絵 』 中野京子
応仁の乱 – 戦国時代を生んだ大乱』 呉座勇一
ときどき旅に出るカフェ』 近藤史恵
この世の春 下』 宮部みゆき
この世の春 上』 宮部みゆき
ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉』 バートン・マルキール
小説 仮面ライダー鎧武 』 鋼屋ジン, 砂阿久雁
新しいメディアの教科書 』 佐々木俊尚
警視庁 生きものがかり』 福原秀一郎
うつからの脱出』 下園壮太
子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法』 ジャンシー・ダン

『怖い絵』は展覧会やってるとのことで、ひとまず読んでみました。

『子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法』は、著者の実体験ドキュメンタリーなので、実際こういう立場にある方には大変響く本だと思われます。私はこの立場ではなかったのでちょっと当事者感覚が足りない。いや、別に当事者になりたいわけではないんですが。予防的に読むにはちょっと生々しいかもしれません。

『応仁の乱』はちょっととっつきにくいかと思ってたんですが、とても読みやすかったですね。人名の読み仮名が覚えられなくて気になりながら読んでいましたが…。

仮面ライダー鎧武は虚淵玄さんが脚本やってるのでamazonプライムビデオで見てます。(余談ですがなぜかamazonは特撮とかテレビ朝日系列のアニメの過去作が充実しています)。ノベライズは同社の別の方ですけど良かったです(同じパターンでのゲームノベライズで一度外した経験あり)。

ウォール街のランダムウォーカーは、原著初版は1973年(最新の情報を取り込んだ改訂がなされており、原著最新版の第11版は2015年出版)の資産形成の教科書だそうですよ。とりあえず14章~15章だけでも読むと金融教育として良さそう。分散投資・インデックスファンドを勧めているきわめてまっとうな本です。

 

2017年9月の読了本リスト

積ん読消化に努めた結果、いつもにも増してジャンルがバラバラです。

『仕掛学』 松村真宏
『この世の春(下)』 宮部みゆき
『この世の春(上)』 宮部みゆき
『パパは脳研究者』 池谷裕二
『世界の食べもの――食の文化地理』 石毛直道
『幸福の「資本」論』 橘玲
『かーそる 2017年7月号』  倉下忠憲(他)
『生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方』  武藤北斗
『GE 巨人の復活』  中田敦

ひとことコメント

『パパは脳研究者』は0~4歳の子どもと身近に接しているひとには、ほっこりしてためになり不安にならない良著ですね。個別記事も書く予定です。

『GE 巨人の復活』と『生きる職場  小さなエビ工場の人を縛らない働き方』は、グローバル大企業と国内小企業、それぞれの今後の会社の行き先を考えるためになる実例として合わせ読みするといろいろ妄想が捗ります。

『この世の春』は、同著者の『荒神』を後味良くしたような感じです。宮部みゆきの時代物ならではの生活描写がやっぱり好きです。

『仕掛学』は『消極性デザイン宣言』でちょっと触れられてたので読みました。

 

 

2017年8月の読了本リスト

小説多めでした。

『都会の里海 東京湾 – 人・文化・生き物』) 木村尚
『横浜駅SF 全国版』 柞刈湯葉
『横浜駅SF』 柞刈湯葉
『GOSICK GREEN』 桜庭一樹
『GOSICK PINK』 桜庭一樹
『GOSICK BLUE』 桜庭一樹
『GOSICK RED』 桜庭一樹
『教養としての社会保障』  香取照幸
『浪費図鑑―悪友たちのないしょ話―』 劇団雌猫
『シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」』 ネイト・シルバー
『L70を狙え! 70歳以上の女性が消費の主役になる』 吉本佳生
『大人もおどろく「夏休み子ども科学電話相談」』 NHKラジオセンター「夏休み子ども科学電話相談」制作班
『これからのエリック・ホッファーのために: 在野研究者の生と心得』荒木優太
『楽しく学べる「知財」入門』  稲穂健市

GOSICKは良くも悪くも相変わらず。桜庭一樹は家族の話が多いという印象です。
横浜駅SFは身近な鉄道関連の言葉が全く違う意味になっている設定っぷりが楽しかったですね。

知財入門と教養としての社会保障はそのうち記事作ります。
浪費図鑑は、業の深さとお財布事情が下世話で楽しいですよ。

 

2017年7月の読了本リスト

比較的ジャンルがばらけた1ヶ月でした。
そして7月上旬のKindleセールで買った本は見事にまだ積ん読です。そんなものですよね、きっと。

かくて行動経済学は生まれり』 マイケル・ルイス

消極性デザイン宣言-消極的な人よ、声を上げよ。……いや、上げなくてよい。』 栗原一貴,西田健志,濱崎雅弘, 簗瀬洋平, 渡邊恵太

Piece shake Love』 Tak.

住宅ローンのしあわせな借り方、返し方』 中嶋よしふみ

これだけ!船舶 (これだけ!シリーズ)』 川崎豊彦

タスク管理の用語集: BizArts 2nd』 倉下忠憲

My Humanity』  長谷敏司

 

『住宅ローンのしあわせな借り方、返し方』は住宅家計の基礎知識としてよかったです。(でも書評記事書かない…ような気がするので)

 

2017年6月の読了本リスト

この記事を作っていて気づきましたが、結構ベストセラー本が多い1ヶ月ですね。
まだ個別に記事を書いてない本もありますが、おいおい書いていこうかと思っているものもあります。(全部は書きませんが…)

『誰がアパレルを殺すのか』 杉原淳一,染原睦美

『ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ』 伊藤守

『最強の地域医療』  村上智彦

『あなたのセキュリティ対応間違っています』 辻伸弘

『沿線格差 首都圏鉄道路線の知られざる通信簿』 首都圏鉄道路線研究会

『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』 J.D.ヴァンス

『バッタを倒しにアフリカへ』 前野ウルド浩太郎

『プライバシーなんていらない!?』 ダニエル・J.ソロブ

『非属の才能』 山田玲司

2017年5月の読了本リスト

今月は『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』祭りですね。amazonで取り扱い開始されたのでついぽちりました。Fate/zeroお好きならお勧めです。

『ナンバーセンス ビッグデータの嘘を見抜く「統計リテラシー」の身につけ方』 カイザー・ファング

『ロード・エルメロイII世の事件簿5 case.魔眼蒐集列車(下)』 三田誠

『ロード・エルメロイII世の事件簿4 case.魔眼蒐集列車(上)』 三田誠

『ロード・エルメロイII世の事件簿3 case.双貌塔イゼルマ(下)』 三田誠

『ロード・エルメロイII世の事件簿2 case.双貌塔イゼルマ(上)』 三田誠

『ロード・エルメロイII世の事件簿1 case.剥離城アドラ』 三田誠

『あなたの話はなぜ「通じない」のか』 山田ズーニー

『現代知識チートマニュアル』 山北篤